一般のお客様からフローリングの傷補修のお問い合わせをいただきました。
家具を落としてしまい傷がついてしまったとのことで、フローリングの面材が丸く欠損しています。
傷自体は大きくないですが、ささくれ立っていて、素足では怪我をしそうな傷でした。
今回の補修は突板のフローリングでした。突板とは天然の木から削り出された0.2〜0.6mm低度の薄い板で、木目がプリントされたシートフローリングと違って本物の木の質感が感じられるのが特徴です。
突板や無垢材の補修として特に注意が必要なのは方向変色という現象です。
方向変色は見る角度、光の当たり方で見え方が変わる、というものです。
床材は見え方が変わるのに、補修箇所は見え方が変わらないということなので、見る角度によって補修箇所が黒く見えたり白く見えたり、ということが起こります。
部屋の隅や、クローゼットの中など、補修した箇所に対して見る角度が決まっている場合はそこまで気にしなくても大丈夫ですが、そうでない場合は方向変色に対応しなければいけません。
方向変色を完璧に対応出来ます!という補修屋は中々いないでしょう。
なので、綺麗にならない可能性のある場合、事前にきちんと方向変色について説明をしてから作業に入るか、場合によっては手を付けないほうが目立たないということもあり、大きく手は付けないという選択肢も出てきます。
事前説明をして仕上がりのイメージを共有しておかないと、良かれと思ってやったこともお客様に逆に不信感を抱かせてしまうこともあります。
作業後↓
今回はお部屋の端ということもありほとんど分からなくなり、お客様にも喜んでいただきました!
フローリングの傷、建具のパンチ穴、サッシの歪み、生活に支障はないけれど気になる傷は補修で!まずはご相談ください!