こちらは不動産の原状回復をされている業者様よりお問い合わせいただきました。

賃貸退去後の原状回復ということで細かい傷を数えればキリがないので、目立つものを半日で20箇所程度補修しました。

特に目立ったのは巾木のシート剥がれです。年数の経った賃貸現場ではたまにありますね。

経年劣化で巾木の表面に貼ってあるシートの接着が弱くなり、傷ついたところから剥がれてたりします。

数十年経っているものですと中々同じものを交換と言うわけにはいかないので、こういった巾木のシート剥がれや欠けは補修で対応していきます。

まず周りのシートがペラペラと浮いた状態ではそこからまた剥がれてくるので、接着剤をシートの裏側にに流し込み貼り付けていきます。

注意点としては接着剤を隙間に入れていく時に異物が隙間に入らないようにすること、接着剤が表面に出来るだけ付かないようにすることです。

異物が入ったまま貼り付けてしまうと凸凹してしまうので、またそこをカットして、周りを接着、補修というという流れになり、補修する範囲がどんどん大きくなります。

表面にはみ出してしまうと、接着剤が細かい凹凸となり、手触り、艶感の違いとなってしまいます。

この場合、紙やすりをあてるなどの艶合わせという作業に余計な時間を追加で取られることになります。

賃貸の原状回復は特に、丁寧な仕上がりよりも量をこなさなければいけないことが多いのですが、とは言え無駄に時間をかけなければその分仕上がりにも気を使えるので接着剤の扱いには気を付けて作業します。

作業後↓

今回巾木の補修は、ほとんど木目は描いておらず補修材を埋めただけですが、立ち目線でどこを補修したか分からない程度になったのでこれで終わりにしました。

賃貸原状回復では1箇所にこだわって綺麗にするよりも、これから住む人が気持ちよく暮らせるよう全体的な印象を良くするよう心がけて作業しています。